跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
私は心の片隅に舞子さんの言葉をしまい込んだ。



舞子さんの存在は私にとって、脅威。

彼女の和也に対する想いの方が勝ってると言うか…
母鳥が大切に大切に卵を温めるように、舞子さんも和也に対する想いを温めてきた。


なのに、いずれ、氷見流緑川派の次期家元になる和也の選んだ相手は華道なんて全くしたコトがない無知な私なんだから。




舞子さんはきっと、私のほうが相応しいと言いたかったと思う。



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