跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
俺は舞子さんに呼ばれ、ホテルの中庭が見える場所に移動。


俺はガラス越しに中庭を見つめる。


舞子さんの切羽詰った表情で、彼女が何を言おうとしてるのか…汲み取った。

だから、ワザと目線は合わせなかった。



「桜瀬さんは和也さんのお相手には相応しくありません。それが母たち門下生の言葉だと思ってください…。和也さん…」



「君までそんなコト言うのか?でも、父さんは家元は…いいと言った…」


「それは和也さんが氷見流を捨てようとしかたから。仕方がなく…」


「・・・」
舞子さんの言う通りだった。

父さんは俺を家に戻す為に…桃との結婚を許してくれた。


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