跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「和也…久しぶりだな…お前とは7年ぶりかな?お前…一度、彼女連れて、ライブ来たコト…あったよなぁ」



「・・・」
彼女って…!?


「あははっ、そうだったかなぁ?」


和也は空笑いで誤魔化す。



「バックステージまで見学に来て…サインやったよなぁ」


「…7年前の話だから…忘れました…」


忘れたって…!?

和也は健忘症!!?


「悪い悪い…隣に婚約者いたんだなぁ~」


私は智成様と視線を合わせた。

切れ長の瞳が妖しげに私を見つめている。

アイドル時代は銀髪だったけど、今は黒髪。

でも、似合ってる…高い鼻梁に整った顔。

元・芸能人は眩い光を放ち孤高のオーラを纏っていた。
一般人とは、全く違う。


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