跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「少し…しならせすぎた…」


真っ直ぐだった松が何だかくちゃとなって、曲がり過ぎていた。


「話しながらやると…ダメだ…」


俺は普通に、氷見流の基本形の生け方で仕上げた。



「見事だな…」


言い出しの智成様は途中で、花材を放置、酒を飲んでいた。



「お前の婚約者…酒強いなぁ」


俺が生け花に集中していた隙に、二人は酒もりをしていた・・・



「桃!?」


「だって、このお酒…最高級のお酒よ!」


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