跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「彼氏と別れたと言うか…」



やっぱり…そうかーーー・・・


「でも、桜瀬さん…笑顔が可愛いし、社内ではモテるから…直ぐに現れるよ。ステキな人」


慰めの言葉を掛けるけど。


心は別の事を考えていた。


心の中ではフリーになったと密かにガッツポーズしてんだから。


俺って嫌な男だ…



器が小さいのかな?



「ありがとう・・・緑川さん」



「いや…」



俺は、目の前のジンライムを半分くらい、イッキに飲み干した。



< 18 / 203 >

この作品をシェア

pagetop