跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
STEP17♥花のトンネル

ー和也sideー

「モモ…モモ…」


俺は実家に帰るなり、友達から貰ったミニチュアダックスフンドの子犬を抱き締める。



俺は桃を思い、この子犬を、『モモ』と名付けた。


自分のマンションはペット禁止だったもんで、やむ得ず、母さんに頼んで実家で飼って貰うコトに。


モモは桃にも懐き、散歩にも二人で連れて出した。



「モモ…もうひとりの桃はここにはもう、来ないよ…」


俺はモモの柔らかい毛並みを撫でながら、独り言を呟く。




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