跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
俺は会場に戻って、嗣成さんに柏木先輩のメルアドと携番の書いたメモを渡した。



「本人には会えませんでしたが…桃に訊きました」



「桃さんに?ふーん。和也はちゃんと、桃さんと話出来たのか?」


「え、あ…まぁー明日、もう一度…ここに連れてきて…ちゃんと話します」


「ここに?明日??皆、準備で沢山…人がいるぞ…」
嗣成さんは瞳を円くして、俺を見つめる。


「その時間帯だけ…皆、会場から出ればいいんだろっ?和也」
智成様は俺と桃を気遣ってくれた。


「しかし・・・」
「和也にパシリさせておいて、兄貴も礼くらいしろっ」


智成様が嗣成さんを言い伏せた。



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