跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
通りでタクシーを捕まえて、後部座席に乗り込む。
向かった先はダイヤモンドホテル銀座。

「和也…コレ」

私は渡し損ねたバレンタインのチョコを渡した。



「何コレ?」


「バレンタインのチョコ…」

「バレンタイン?もう、1ヵ月以上前の話じゃん」


「ゴメン…」
私…和也に謝ってばかりだ。
和也はずっと、まっすぐに…私を見てくれて、待ってくれてるのに。
私は悩んでばかり。

周囲を巻き込んで…迷惑ばかり掛けて…





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