跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
和也の連れて来てくれたのは、明後日、開催される『華の彩宴』の会場。
和也は私に、はにかんだ笑みを向け、右手を差し伸べる。
私は和也と一緒に、誰もいない会場に足を踏み入れた。
私のパンプスの踵の音が静けさを壊していく。
入口は花のトンネル。
花は桃の花に見えるけど。
見たコトのない桃の花。
一つの木に、白や赤…違う色の花が咲き乱れているんだもん。新種かな?
「この花って本当に桃?」
「ああ~源平枝垂れ桃…一つの木に三色の花を咲かせる…」
「へぇ~っ」
「俺が生けた花だ…」
二人でゆっくりと桃の花のトンネルを通り抜けた。
「桃…この花の花言葉は『私はあなたの虜』…今でも俺は…一途に桃を想っている…俺と結婚して欲しい…」
「ゴメンなさい…」
「それは無理な謝罪?それとも…?」
和也は真剣な眼差しで私の次の言葉を待っていた。
和也は私に、はにかんだ笑みを向け、右手を差し伸べる。
私は和也と一緒に、誰もいない会場に足を踏み入れた。
私のパンプスの踵の音が静けさを壊していく。
入口は花のトンネル。
花は桃の花に見えるけど。
見たコトのない桃の花。
一つの木に、白や赤…違う色の花が咲き乱れているんだもん。新種かな?
「この花って本当に桃?」
「ああ~源平枝垂れ桃…一つの木に三色の花を咲かせる…」
「へぇ~っ」
「俺が生けた花だ…」
二人でゆっくりと桃の花のトンネルを通り抜けた。
「桃…この花の花言葉は『私はあなたの虜』…今でも俺は…一途に桃を想っている…俺と結婚して欲しい…」
「ゴメンなさい…」
「それは無理な謝罪?それとも…?」
和也は真剣な眼差しで私の次の言葉を待っていた。