跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
互いに挨拶を交わすだけで、胸の心拍数が上がるのか何故かな?



私たちは友達なのに…



「昨日は眠れた?」


「あ、まぁ…はい」



「俺は眠れなかった…この通り…目の下にクマだ…」


緑川さんは苦笑いしながら、目の下のクマを指差す。



「こんな顔じゃあ~外回りできない…」


「・・・これ」



私は立ち止まって、バックの中から化粧ポーチを取り出し、自分の使ったスティックタイプのコンシーラを出して、彼に渡した。



「なにこれ?」


「コンシーラ…クマを隠すには…最適です」



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