跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
緑川さんは私を医務室に連れて行ってくれた。

「皆には内緒にして下さい…緑川さん」


「桜瀬さんのお願い通り…皆には内緒にするよ」


「ありがとう…緑川さん」



「でも、俺の方から…蒼井さんには話をする…」


「えっ?」


「蒼井さんに何かされそうになったんだろ?」

私の怯える様子で緑川さんは何かを悟っていた。

ベットに横たわる私に優しく話す緑川さん。


社内ではクールだと言われてるけど、内面は優しく温かな人。
気配りもちゃんと出来ていた。




「殺風景だね…」


「えっ!?」


「花がない…雰囲気は病室みたいなのに…花くらい置いとけよ」



「私は別に病人じゃあないし…緑川さん…花が好きなの?」


「あ、まぁ…ずっと花に囲まれた生活して来たから」


花に囲まれた生活かーーー・・・



「素敵…」








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