跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~

ー和也sideー

少し隙間の開いた資料室のドア。



俺は不思議に思って、中に入った。


電気を点けると驚き光景が俺の視界を釘付けにした。



お、お桜瀬さん!!?


蒼井さんと一緒に資料室の奥に佇んでいた。



蒼井さんと俺はバッチリと目を合わせたけど、彼の方が先に視線を逸らして逃走した。



棚の前にうずくまって、震える桜瀬さん。



何があったかは察しがつくけど…今は桜瀬さんを落ち着かせるのが先決だ。



俺はしゃがみ込み、彼女と目線を合わせる。



「!!?」


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