跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
STEP5♥彼女にお願い
ー和也sideー
* * *
「お帰りなさいませ。若様」
俺は久しぶりに実家に帰った。
俺の実家は500年続くいけばな氷見流緑川派の家元。
俺はその次期家元として、現・家元であり父親の緑川斎蔵の一番弟子として、幼い頃から指導を受けて来た。
この邸宅で、俺は若様と呼ばれていた。
「お帰りなさい…若様…」
母さんも俺を名前では呼ばない。
幼い頃は家族なのに寂しいと思っていた。でも、今は家のしきたりだから仕方がないと割り切っている。
母は先代の家元の門下生の一人で、父さんに見初められ結婚。俺を生んだ。
父さんは、本宅とは少し離れた邸宅にいた。
「お帰りなさいませ。若様」
俺は久しぶりに実家に帰った。
俺の実家は500年続くいけばな氷見流緑川派の家元。
俺はその次期家元として、現・家元であり父親の緑川斎蔵の一番弟子として、幼い頃から指導を受けて来た。
この邸宅で、俺は若様と呼ばれていた。
「お帰りなさい…若様…」
母さんも俺を名前では呼ばない。
幼い頃は家族なのに寂しいと思っていた。でも、今は家のしきたりだから仕方がないと割り切っている。
母は先代の家元の門下生の一人で、父さんに見初められ結婚。俺を生んだ。
父さんは、本宅とは少し離れた邸宅にいた。