跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「和也ってば///」
「本当は唇にしたいけど、我慢する…じゃあ~桃…おやすみ♪」
和也は私にウィンクまでして、運転席に乗り込んだ。
私だって離れたくないーーー・・・
このまま、助手席に乗りそうになっていた。
短い期間でこれだけ心が焦がれる程、人を愛したのは初めてだ。
本当にヤバイ・・・
車が通りの角を曲がるまでいつまでも、私は手を振っていた。
強い夜風が吹き、薄着で出てきた私の身体は震える。
でも、心は温かだった。