跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
周囲の人たちから冷やかしの声が漏れて来る。



「若先生…あなたは次期家元…感情だけで華道の世界に無知な女性を…相手に選ぶなんて…500年続いた『氷見流緑川派』の名に汚れが付きます!!」



「父はそれでいいと言いました…あなたは門下生でありながら、父の意見が間違いだと言うのですか?笹沼さん」



「・・・そこまで言うなら…今日のレッスンはお1人でして下さい…」


「いいですよ~っ」


か、和也っ!?


私を守ってくれるのはいいけど、大丈夫なの?


笹沼さんは気分を害して帰ってしまった。






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