美女がダサ男に恋をした!?
「はぁ…」
激しく自己嫌悪。
結局ロクな会話も出来ぬまま昼休みが終わってしまった。
なぜ…好きな色を聞いたのあたし…?
「美ー愛っ」
ポン、と肩を叩かれ振り向くとクラスメイトの今田純平がいた。
二週間付き合った、あたしの元元彼氏。
「今日カラオケ行かね?」
「カラオケ~?」
「俺のダチに美愛と仲良くなりたいって奴いんだよ。
そいつと一緒に」
仲良くなりたい…ね…
「いいや、パス。今出会いとか求めてないし」
すると純平が不服そうに口を尖らせる。
「えぇー何でだよ。
お前高橋と別れたんだろ?
結構イケメンだぞ、そいつ」
イケメンか…
前のあたしなら普通に行ってたけど…
「行かない。
あたし好きな人いるし」
「はぁ?」
純平が大きく目を見開いて、
次の瞬間には吹き出した。
「何の冗談だよ!
お前に好きな奴とか、ないだろ~」
「はぁ?冗談じゃないから。あたし帰る」
「おい美愛?」
まだ何か言いたそうな純平を無視して、カバンを持って教室を出た。
確かに、少し前のあたしなら自分に好きな奴…なんて想像も出来なかった。
でも…人生何が起きるか分からないものだ。
それもあんなブサ男でダサ男に…
こここ恋って!!!!!!