美女がダサ男に恋をした!?
今まで、男からプレゼントなんて何度も貰ったことがある。
高価なブランド品だって。
…でも、その中のどれよりも、この一回100円のウルトラマンのぬいぐるみが嬉しくて。
「…ありがとう」
あたしはもう一度呟いた。
ぶひっと嬉しそうに鼻を鳴らす…笑う河田。
「じゃぁさ、次プリクラ撮ろうよ!あたし奢るし!」
「え?プリク…?」
プリクラ未経験らしい河田。
「こっこれって女子専用じゃないんですか!?」
「別にそんなことないよ」
キョロキョロ物珍しげに辺りを見渡す河田を放置し、適当に背景などを決めていく。
『じゃぁ撮るよっ!3・2・1…』
「えぇえぇえ!?
僕は何をすればどうすれば何処を見れば」
「カメラ見て!」
カシャッ…
シャッター音がして、画面に今撮影したものが映し出される。
そこにはピースするあたしと、…真顔で立ち尽くす河田が。
「証明写真か!」
思わずツッこんでしまった。
「す、すすすみません僕何分初めてでしてあのこれは一体何をどうすれば」
「普通にカメラ見て笑えばいいから!はいピース!」
「ピ…ピース」
ぎこちない微笑みで必死にピースする河田がおかしくて、爆笑した。