美女がダサ男に恋をした!?



「か…河田~」





昼休み。



あたしはまたまた河田のクラスに赴く。





「はい」


「あ…あのさぁ、あの…」





キラキラ笑顔の河田の背後からなんか、後光がっ…やっぱり無理だ告白なんて!!!






「あ、あのー、今日の放課後とか…暇?」


「放課後ですか?」


「う、うん。
よかったら一緒に帰らないかと…思って」


「あ、はい。じゃぁまた校門の所で」





…よし!!!







「ふーん。じゃ帰り道で告るんだ」


「いや…告んない」





教室に戻り、さっそく若菜に報告。





「えー何で?」


「だって今告白してもさ…正直河田ってまだ、あたしのこと恋愛対象には見てない気がするんだよね…。だから、もうちょっと後にするよ、告白は。
まー恋愛なんて焦っても仕方ないし?」



「はっ、なーに言ってんだか。恋愛初心者のくせに」





まぁ確かにね、と切り干し大根を口に運ぶ若菜。



ちなみにお弁当は毎朝自分で作っているらしい。えらい。





「あーっ、今日楽しみっ!」






あたしはルンルンで、いちごオレのパックを飲み干した。





< 40 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop