美女がダサ男に恋をした!?
「か…河田~」
昼休み。
あたしはまたまた河田のクラスに赴く。
「はい」
「あ…あのさぁ、あの…」
キラキラ笑顔の河田の背後からなんか、後光がっ…やっぱり無理だ告白なんて!!!
「あ、あのー、今日の放課後とか…暇?」
「放課後ですか?」
「う、うん。
よかったら一緒に帰らないかと…思って」
「あ、はい。じゃぁまた校門の所で」
…よし!!!
「ふーん。じゃ帰り道で告るんだ」
「いや…告んない」
教室に戻り、さっそく若菜に報告。
「えー何で?」
「だって今告白してもさ…正直河田ってまだ、あたしのこと恋愛対象には見てない気がするんだよね…。だから、もうちょっと後にするよ、告白は。
まー恋愛なんて焦っても仕方ないし?」
「はっ、なーに言ってんだか。恋愛初心者のくせに」
まぁ確かにね、と切り干し大根を口に運ぶ若菜。
ちなみにお弁当は毎朝自分で作っているらしい。えらい。
「あーっ、今日楽しみっ!」
あたしはルンルンで、いちごオレのパックを飲み干した。