美女がダサ男に恋をした!?
「…そっ…そ、か…」
声が掠れて、うまく喋れない。
「…牧瀬さん…」
河田が哀れんだような気まずそうな顔で、あたしの表情を伺う。
…やめてよ、やめてよやめてよやめてよそんな顔で見ないでよ!!!
「っ河田のバカ!!
…あんな、あんなブスのがあたしよりいいなんて、バッッカじゃないの!?
信じらんない!!!
一生豚骨ラーメン食ってろむしろ豚骨ラーメンになってろバーーカ!!!この三匹の子豚がぁ!!!」
そして駆け出す。
もう後ろは振り返らない。
振り返れない。
…あぁ、終わった。
あたしの生まれて初めての恋は
目も当てられないくらいバカでアホで最悪な形で幕を閉じた。