美女がダサ男に恋をした!?
何もかもがウザい。
純平も、廊下を歩くあたしに明らか奇異の視線を向けてくる生徒たちも、あの三神結衣っていう女も、あたしをフった河田も。
っていうか何であんなチョイデブおさげなのよ。
こんな美少女より何であのチョイデブおさげを選ぶわけ!?信っじらんない!!!!
あたしは憤慨しながら教室のドアを開ける。
絶対に気のせいなどではない、好奇の視線が一斉に注がれた。
純平の言う通り、噂はもう学校中に広まっているらしかった。
……はぁ。
重いため息を一つ吐いて、席に着く。
そして頬杖をついて窓の外をボンヤリ眺めた。
うざいくらいの快晴が憎らしい。
雲一つない青空があたしの心とは正反対すぎて、おかしかった。