大好きなんてゆわない。


撮影が終わり誰と話すことなく
スタジオを出た。

後ろから足音が近づく。

あたしの横で足音は止まり

「さっき何言いかけた」

…小森だった。

「別に。」

顔も見ることなく答えた。

「ふっお前俺より癖もんだな」
そー言って小森は笑った。

…こいつこんな顔して笑うんだ。


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