†蝶鬼鈴Ⅱ†



頭の中にそんな一言が、まるで巡回するように、思い浮かんでくる。


「おい、総司!!しっかりしろっ!!」


頭が真っ白な僕には、そんな言葉は届いていなかった。



「っ…クソ!!早くしろ、」


山崎さん達が、駆けつけ彼女を外へと運んだ。



「こっちは、いいから。お前もこっちに来いっ!!!」


裾を掴まれながら、僕は彼女の後を土方さんと追った。




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