†蝶鬼鈴Ⅱ†


「どうだ、山崎?」

「かなり危険な状態ですね。運良く、太い血管に当たら無かったのが幸いです。」


安心はできない。

命に関わるということだろう。

「そうか…頼む。」


そう言うと、土方さんは中へと再び入っていた。



僕が、近藤さんに気を取られていなかったら…

静乃ちゃんはッ…クソ!!



ただ僕は、地面を殴ることしか出来なかった。






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