†蝶鬼鈴Ⅱ†
急に姿を消した彼女が、今目の前で血だらけでいるのだから…。
僕は、そんな3人の声に答えることは出来なかった。
ただ地面の一点を、見つめることしか出来なかった。
「彼女は、とても危険な状態です。説明は後でしますので、彼女を屯所に運んで下さい!!治療をします。」
山崎さんは、そう3人に告げると、僕の方をチラッと見た。
「あなたが、今できることは何ですか?そこに座って、悔んでいるだけでは…彼女は救われません。」