†蝶鬼鈴Ⅱ†


どうして、あなたはいつも悲しそうな目をしているの?


私を見つめる目は、いつもそうだ。

「好きな所に、いて良いんだ。自由に生きろ。」



“お兄ちゃん?”

そんな言葉が、私の頭をよぎった。

どうして、そんなにも私を考えてくれるの。



あなたを苦しめているのは何?



私は、見つめ返した。
真っ直ぐと…。



「いけ…。」

そう言って、部屋を出て行ってしまった。



静かに戸が閉まる。





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