†蝶鬼鈴Ⅱ†


早くこの場から、いなくなりたくてもう一度謝って、おじさんを通り過ぎようとした。


痛っ!!

急に腕が痛くなったと思ったら、おじさんに腕を捕まえていた。



「おいおい。このまま通すわけねえだろ。」


最悪だ……。

嫌な人に当たっちゃった。


ってか、謝ったんだからそれで良いじゃない。

「慰謝料はらえ。」

はっ?
何いってんの。


『どこも怪我されてないと、思いますが。』

行き交う人から、視線をかなり感じる。


早く行きたいのに!!

「姉ちゃんが当たった腕が痛いんだわ。どうにかしてくんないかな?ヒクッ」






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