†蝶鬼鈴Ⅱ†


殴られると思った私は、とっさに目を閉じる。



しかし、いくらたっても痛みはおそってこなかった。

恐る恐る目を開けてみるとそこには…



水色の羽織りが見えた。


『………………。』


「おいお前。女に手をあげるとは、どういうことだ。」


「し、新撰組。チッ」


おじさんは、私を掴んでいた腕を離して逃げるように行ってしまった。



「久しぶりだな…。」



『土方さん…………。』






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