†蝶鬼鈴Ⅱ†
決意した私の心には毒に感じることだった。
でも……
心のどこかで、嬉しい自分もいるのが分かる。
「誰も今は、お前を疑ってなどいない。」
どういうこと……?
あの女が言ったとは思えないし。
ましてや、あの場に私たち以外いなかったはず。
誰も私の無実を知ってる人なんか……
「納得がいかないような顔をしてるな。」
『あ…はい。』
私の気持ちを察してくれたのかな。
「まぁ、あの時監察の奴が丁度見ていた訳だ。」