†蝶鬼鈴Ⅱ†


決意した私の心には毒に感じることだった。

でも……

心のどこかで、嬉しい自分もいるのが分かる。



「誰も今は、お前を疑ってなどいない。」


どういうこと……?


あの女が言ったとは思えないし。

ましてや、あの場に私たち以外いなかったはず。



誰も私の無実を知ってる人なんか……



「納得がいかないような顔をしてるな。」


『あ…はい。』


私の気持ちを察してくれたのかな。


「まぁ、あの時監察の奴が丁度見ていた訳だ。」






< 29 / 124 >

この作品をシェア

pagetop