†蝶鬼鈴Ⅱ†
私の声を遮るように、向こうから土方さんを呼ぶ声が聞こえた。
まずい…。
早くどこかに行かなきゃ。
『あの!土方さん…』
「ああ。分かってる。」
良かった。
黙ってくれるってことだよね。
「だか。明日、同じ時間にまたここに来い。分かったな?」
私は、はいとだけ返事をして。
急いでその場を離れた。
そう言えば。
土方さんは、いったい紗枝の何を伝えたかったんだろ。
まぁ、とにかく。
時間かなり遅くなっちゃったから急がなきゃ!!