†蝶鬼鈴Ⅱ†


「でも!!静乃ちゃんがどんな存在であろうとも。彼女は僕たちの…仲間だ!!」


そう、沖田さんが吹っ切れたように叫ぶ。


それにつられて、
他の人も一気に顔をあげた。


「総司のやろー。1人でカッコ付けやがって。」


「あぁ。全くだ。」

あちらこちらから、声があがる。



「分からん奴らだ。」

とため息をはく。



「食い殺されるぞ。」


そう最後に一言いって、暗闇の中へと消えて行った。



まるで、そこにいたかも分からなくなるように。

男は姿を消した。






< 5 / 124 >

この作品をシェア

pagetop