†蝶鬼鈴Ⅱ†
そう、ボソッと仁子は呟くと奥に行ってしまった。
どうゆう意味だろ。
何か、よくない気がする。
さっきいた部屋は、他の芸子さんが連れ添ってくれてたけど……
隣の部屋からは、楽器の音や笑い声は全く聞こえない。
想像のつかない客に、先ほどより緊張する。
私は、一度さっきいた部屋に戻り、挨拶をすると部屋を出た。
さてと…
行きますか。
嫌な予感が的中しないことを願い。
私は、戸に手をかけた。