†蝶鬼鈴Ⅱ†
「あやつの様子でも見に行くか。」
静乃の部屋に行くと、疲れたのかグッスリと寝ている姿があった。
「いったい。お前は、どこにいるんだ。」
すぐそこにいるはずの静乃は…
なぜだか、遠くに感じた。
平和だった今までは、無残にも狂っていった。
もうこの時から、
静乃の目には光が無かったのかもしれない。
そう気づいたのは、かなり先の話だった。
闇へと突き進んでいることに誰も気付いてはいない。