†蝶鬼鈴Ⅱ†



『…あの、私何か手伝います。』


なかなか離れない仁子さんに言うと、すっと体を離した。


「あら。ごめんなさい…!つい、嬉しくて」


『………………。』


「ありがとう?じゃ、お願いできるかしら」


『はい。』

最後となる仕事に私は、取りかかった。




まるで自分の罪を、軽くするかのように。







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