†蝶鬼鈴Ⅱ†



「貴様…腓月か?」



えっ…………。
何で、私の名前を?



やっぱり、この人見たことある。




『なぜ、私の名を?』


そう答えると、男は目付きが急に変わった。




まるで、あの獲物を見つけたような目




その瞬間、一瞬にしてあの時の感覚がよみがえる。


ゾワっ




“男”は……危ない



ただひたすら、私の頭の中にその言葉がよぎる。





< 89 / 124 >

この作品をシェア

pagetop