母へ


それでも心配ばかりかけた。


結婚もせずに自営業をして、いつまでも心配をかけたね。


いつからかな。


理由もキッカケもなく、あなたに感謝をするようになった。


いつも思い出すのは、あなたの背中。


毎日毎日、死に物狂いで働いてくれた母の背中。


あなたにだけは頭が上がらない。


これから少しでも親孝行しないといけない。


初めて救急車で運ばれた時、そう思った。


いつも元気なあなたが、病院のベッドで寝ていた時。


もっとしっかりしないと。


そう思ったのに…。


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