幸せである理由
君と私の距離
苦しくて
悲しくて
呼吸ができないよ……
side・雫
「ねぇ…」
「何?」
「…っ…本当…なの?」
「……何が?」
言葉に詰まり立ち尽くす私を、ベットに座った蒼斗はゆっくり見あげた。
こんな言い方をしたら蒼斗ならわかるはずなのに……
(あくまでも自分から言う気なんてないんだ)
真夜中、12時を過ぎた頃。私はそんな時間にも関わらず自分の部屋じゃなく幼馴染みの部屋にいた。
今日聞いたことを確かめるために…。
「……大学…他県の受けに行くって聞いたんだけど…」
それは、今日たまたま私の家に来た蒼斗のお母さんから聞いた話。
蒼斗が他県の大学を受けるってこと。
そんなこと知らないと言った私に蒼斗のお母さんだけじゃなく、私のお母さんまでもが目を見開いた。
小さい頃からいつも一緒。だから私が知らなかったということに驚きを隠せなかったみたいだ。
でも私はそんなことどうでもよかった……
悲しくて
呼吸ができないよ……
side・雫
「ねぇ…」
「何?」
「…っ…本当…なの?」
「……何が?」
言葉に詰まり立ち尽くす私を、ベットに座った蒼斗はゆっくり見あげた。
こんな言い方をしたら蒼斗ならわかるはずなのに……
(あくまでも自分から言う気なんてないんだ)
真夜中、12時を過ぎた頃。私はそんな時間にも関わらず自分の部屋じゃなく幼馴染みの部屋にいた。
今日聞いたことを確かめるために…。
「……大学…他県の受けに行くって聞いたんだけど…」
それは、今日たまたま私の家に来た蒼斗のお母さんから聞いた話。
蒼斗が他県の大学を受けるってこと。
そんなこと知らないと言った私に蒼斗のお母さんだけじゃなく、私のお母さんまでもが目を見開いた。
小さい頃からいつも一緒。だから私が知らなかったということに驚きを隠せなかったみたいだ。
でも私はそんなことどうでもよかった……