25時のシンデレラ
その言葉とともにチリッと痛みを感じた首筋。
びくりと肩を揺らせば、私を抱き締める部長の手の力が強くなった。
きつくきつく抱き締められて。
少し痛いくらいの強さが心地よくて、そのまま彼に身を委ねる。
「部長は…おじさんなんかじゃないです」
零れたそれは私の本音。
だってこんなにもドキドキしてるもの。
私は彼ほど格好よくて優しくて、男らしくて色っぽい人を他に知らない。
こんなに好きになれる人、絶対いない。
「…大好きなんです」
部長が誰より。
そう言って、今度は私から口付けた。
お子様みたいなキスだけど、私の精一杯の恋心。