Someday[短編]
兄貴と俺は、マンションで二人暮らしをしている。
そこで亜紀さんが家に来て、ご飯を作って3人で食べる。


それがもう、長く続いている。




「――はあ…」




だから、叶わない恋ってわけ。

この際2人が早く結婚してくれれば、きっぱり諦めつくんだけど…


――なんて事も、最近考えてたりする。


でも、分かってるよ?
俺はまだまだ高校1年生で、全然子供だし、幸せにしてやる事なんて出来ない。



だからせめて今は…
今は、想うだけでもいいんだ。



***



『はよー』


「……はよ」


『なあ光貴。今日合コンあるんだけどさ、お前来ない?」


「……は?合コン?」




正直俺は、合コンが嫌い。
だからいつも誘われても、断ってきた。


でも―――…
行けば、亜紀さんの事忘れられるかな…?


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