Someday[短編]
***
「もう…光貴くん飲みすぎだよ?」
「いぃーじゃん別にー」
数時間後…
ヤケになって酒を飲みすぎた俺は、合コンに来ていたメンバーの何人かに支えられて道を歩いていた。
『げ、俺今日バイクだし…
光貴、一人で帰れ…ないよな』
「あ、じゃああたしが送って行こうか?」
ついには、道路の真ん中に座り込む始末。
『…じゃあ亜希ちゃん、コイツ…いい?
ごめんなっ!』
「あ、うん。分かった!!」
そう言うと、俺を亜希に任せて俺の友達は帰って行った。
忘れるために、嫌いな合コンに来て。
それでも忘れられなくて…
ヤケになってこんな状態なって…
まじバカじゃん…俺。
「亜希…?」
「ん?なに?」
そっと手を伸ばして、亜希の頭を引き寄せた。
「……キスしていい…?」