悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
ぽそっと言った玲士をよそに、翔太はぐいぐいと灯里の腕を引く。
どうやら一緒に遊びたいらしい。
あれから半年以上経ち、翔太の背も少し高くなった。
子供ながらその力はかなり強い。
「……わ、わわ……っ」
「一緒に遊ぼうよ、あかりおねえちゃん!!」
翔太は灯里の腕を掴み、ぐいと引っ張る。
灯里は翔太に引かれ、思わず立ち上がった。
――――この状況は前に来た時と全く同じだ。
ここまで慕われると自然と笑みが浮かんでしまう。
灯里は翔太に連行されるように、庭へと転がり出た……。