悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
玲士は灯里が下着姿になったところでシャワーを捻った。
温かいお湯が灯里の二の腕に掛かる。
灯里は慌てて玲士を見上げた。
「玲士……っ!」
「あの男に触れられたのは腕だけ? ……正直に言いなよ、灯里?」
玲士は灯里の腕にお湯を掛けながら、逆側の肩を掴んで引き寄せた。
そのまま背を屈めて鎖骨の上に口づける。
自分のものだと主張するかのように強く吸い上げられ、灯里は体の芯がゾクッとするのを感じた。
灯里の肩や腕に赤い花がどんどん咲いていく。
――――自分はほぼ裸なのに、玲士はまだスーツ姿だ。
灯里は羞恥心で頬を染めながら、必死に言った。
「……腕だけ、だよ……っ。他のところは、別に……」
「そう? でも念のため全身消毒しとくよ。全身に痕をつけとけば、誰もお前を抱こうなんて思わないでしょ?」
「な、何言って……っ」