悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



――――10分後。

灯里は翔太に言われるまま、庭に置かれた石の上に座った。

庭を歩くための踏み石のようだが、翔太にとっては椅子代わりらしい。

やがて翔太は庭の奥にある小さな小屋から、何やら小物がいっぱい入ったバケツを抱えて持ってきた。


「……珍しいな。翔太がままごとをするなんてな」


縁側に座った亮士が驚いたように言う。

その隣に座った玲士は目を細めて二人の姿を眺めている。

灯里はちらりと二人を横目で見た。


こう見ると、二人はやはり似ていない。

が、二人とも背が高く顔が整っているせいか並んでいるとかなりの迫力だ。

灯里は翔太に視線を戻し、手元を見た。

翔太は何やら皿のような物を灯里の前に並べた後、無邪気な笑顔で言った。



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