悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



「……お、お願い……っ! 玲士……っ」

「なに? もう降参? ……ダメだよお前。少しは我慢ってものを覚えないとね?」


玲士は唇の端を歪めて嗤う。

その美しくも禍々しい微笑みは、まさに悪魔だ。


玲士はくすりと笑い、さらに灯里の体を揺らす。

――――これまで、ここまで焦らされたことはない。

それだけ玲士が怒っているということなのだろうが……。


玲士の心が体越しに伝わってくる。

……怒りと、哀しみと、嫉妬。

滾るようなその激情を感じながら、灯里はいつ終わるとも知れない甘く残酷な快楽に、身も心も翻弄されていた……。



< 116 / 172 >

この作品をシェア

pagetop