悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
「……お、お願い……っ! 玲士……っ」
「なに? もう降参? ……ダメだよお前。少しは我慢ってものを覚えないとね?」
玲士は唇の端を歪めて嗤う。
その美しくも禍々しい微笑みは、まさに悪魔だ。
玲士はくすりと笑い、さらに灯里の体を揺らす。
――――これまで、ここまで焦らされたことはない。
それだけ玲士が怒っているということなのだろうが……。
玲士の心が体越しに伝わってくる。
……怒りと、哀しみと、嫉妬。
滾るようなその激情を感じながら、灯里はいつ終わるとも知れない甘く残酷な快楽に、身も心も翻弄されていた……。