悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
亮士は目を和め、くすりと笑う。
玲士は笑みを浮かべたまま、ままごとをする二人の姿をじっと眺めている。
――――その、何か言いたげな笑顔。
しかし灯里は翔太の相手で手一杯で玲士に話しかける余裕がない。
そんな灯里の内心を知ってか知らずか、亮士は肩をすくめて玲士に言う。
「ちなみに第三者が無理やり入ろうとすると、問答無用でペットにされるから気を付けろ」
「……ペット?」
「犬や猫ならまだいいが、機嫌を損ねると団子虫や蟻にされる。ペット以下の扱いだ」
亮士はため息交じりに言う。
どうやら亮士はペット以下の扱いにされたことがあるらしい。
ハハと内心で苦笑いした灯里の手に、翔太がぽんとプラのお椀を置いた。
そのまま大きな黒い瞳で灯里をじーっと見つめ、にこっと笑う。
その無邪気な笑顔に思わず引き込まれた灯里に、翔太は上機嫌な様子で言う。
「ね、ぼくにご飯ちょうだい、あかり?」
「……」