悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~




「え……じゃあさ、玲士似の男の子は?」

「おれが二人になるようなものだけど。おれは構わないけど、お前的にはどうなの、それ?」


灯里は玲士が二人になった家庭を想像してみた。

――――なんだか家庭というより、むしろ魔界に近い気がする。


灯里はぞぞっとし、背筋を凍らせた。

玲士は楽しげにくすくす笑い、灯里の頬に掠めるような口づけを落とす。


「どんな子でもきっと可愛いよ。何しろお前とおれの子供だ。可愛くないわけがない。……でしょ?」

「……そうだね」


灯里は再び頬を染め、軽く頷いた。

どんな子でも、玲士との子供ならきっと可愛いだろう。




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