悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
ふと窓の外を見ると、雪が舞っている。
――――夜空から舞い落ちる、白く淡い雪。
一か月前、入籍した日の夜も雪が舞っていた。
玲士と歩いていく、これからの未来。
きっと喜びだけではなく、苦しいことも辛いこともあるのだろう。
けれど玲士とならば、乗り越えていける。
偶然が導いた二人の運命は、愛の誓いにより一つに溶け合った。
そしてこれから、愛の誓いの延長線上に二人で確かな未来を築いていく。
――――この世でただ一人、永遠を誓った人。
ただ一人の、運命の人。
しんしんと降り積もる雪が庭の木々を白く染めていく。
灯里は頬に触れる優しい唇の感触に、そっと目を閉じた……。
[悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3 ~ 完 ]