悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



「じゃああたし、泳いでくるね!」


後ろから灯里の声がし、玲士は振り返った。

――――瞬間。

玲士はびしっと凍りついた。


灯里は白い水着を着、満面の笑みを玲士に向けている。

水着はいわゆるビキニというやつで、上は胸の丸みにそって白いフリルが3重についている。

そして下も同じく白いフリルが施され、腰のところで紐で結んで留められている。

清楚な雰囲気ではあるが、大人の色気も感じさせるその姿。


はっきり言って、殺人的な可愛さだ。


というよりこれは、既に玲士にとっては水着ではない。


――――下着だ。


これは下着以外の何でもない。

玲士は思わず呟いた。


「……お前、日本から何持ち込んでんの……」

「……へ?」



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