悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



もちろん灯里にしてみればこれは水着なのだろう。

しかし。

――――お前は下着で海に入るつもりなのか?

と言いかけたのを意志の力で押し殺し、玲士はにっこり笑って言った。


「そう。でもちょっと待ってて? 海に入るのに必要なものを忘れてた」

「え? 何?」

「受付に行って取ってくるから。いいね、絶対に海に入るんじゃないよ?」


玲士は強引に言い、ドアの方へと走り出した。

あんな格好で灯里を野放しにするわけにはいかない。

灯里に何と言われようと、自分が灯里を守らなければならない。


玲士は部屋を出、受付の方へと向かった……。


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