悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
玲士は言い聞かせるように灯里に言う。
玲士は言い聞かせるように灯里に言う。
灯里は頭の中に溢れる疑問符に頭を抱えた。
言っていることは何となくわかる。が……。
玲士はそこまで言い、くすりと笑って灯里を見下ろした。
「つまりそれを着てないと、お前、あっという間に黒コゲになるよ?」
「……」
「わかった? 灯里。じゃ行こうか」
玲士は強引に灯里の手を取り、歩き出した。
その横顔はとても満足げだが、灯里は納得がいかない。
灯里はむぅという顔で玲士に手を引かれ、プライベートビーチの方へと歩き出した。
その途中で桟橋を通りかかった外国人の子供たちが、灯里を指差して何かを叫ぶ。
――――英語だが、何を言ってるのかはわかる。
灯里はそれを聞き、背筋を強張らせた。
「……ねえ、ちょっと、玲士」
「何?」
「なんかさ。あの子たち、あたしを見てダースベイダーって言ってんだけど」