悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



<side.玲士>



あと30分で夕飯の時間になる。

玲士はバルコニーに立ち、水平線に沈みゆく夕陽をじっと見つめた。


灯里は今、バスルームで着替えている。

今日の昼間のことを思い出し、玲士ははぁと息をついた。


――――あの水着は、危険だ。


清楚だけれど、女らしい色気を漂わせていたあの水着姿。

他にも水着はあるだろうに、なぜよりによってアレなのか?

思い出すだけで体が熱くなる。

人前であんな格好をさせるわけにはいかない。

ここで自分の前でだけ着る分にはいいが……。

――――いや、それも危険だ。

そんなことをされたら理性は一瞬で打ち砕かれるだろう。

そしてそうなったが最後、多分一日中ここから出れなくなる。


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